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京都府立大学からのお知らせ

生命環境科学研究科 平野朋子准教授,佐藤雅彦教授,松澤萌大学足球比分_足球即时比分-百度百科&らの研究成果が国際学術誌「Plant Direct」に掲載されました


シロイヌナズナの全CAP遺伝子の組織局在を解明
Cysteine-rich secretory proteins, Antigen 5, and Pathogenesis-related 1 protein (CAP) スーパーファミリータンパク質は酵母,動物,植物を含む多様な真核生物に普遍的に存在する分泌性タンパク質です.この度,京都府立大学の松澤萌さん(博士後期課程),平野朋子准教授,佐藤雅彦教授らの研究グループは,モデル植物シロイヌナズナが持つ22個のCAP遺伝子全てについて,組織別発現パターンを明らかにしました.
植物における病原菌感染時に顕著に発現上昇するマーカー遺伝子として多用される,Pathogenesis-related 1(PR-1)は,CAPファミリー遺伝子の1つですが,それ以外の植物CAPファミリー遺伝子の機能についてはほとんど解明されていない状態でした.
本研究では,22個のシロイヌナズナCAP遺伝子について,網羅的に,各発生段階における発現パターンを解析し,特に,根毛形成時に側根形成部位に発現するCAP遺伝子について,時空間的な組織局在解析を行いました.その結果,各CAP遺伝子は,各組織の発生初期段階に特異的に発現していること,特に,「側根形成直前に,皮層細胞でCAP遺伝子 (CAP51, CAP52, CAP53)発現し,その隣接細胞が再生して側根が出現する」ことを明らかにしました.このことは,CAP遺伝子が側根形成時に重要な働きをしていることを示唆しています.
本研究の成果は,植物の形態形成におけるCAPファミリータンパク質の機能解析の端緒になるだけでなく,今後,多様な真核生物に及ぶCAPスーパーファミリータンパク質の機能を解明する大きな手掛かりになる可能性があります.

本研究成果は,国際学術誌 ”Plant Direct”に 2024年10月9日にオンライン掲載されました.
論文タイトル:Systematic expression analysis of cysteine-rich secretory proteins, antigen 5, and pathogenesis-related 1 protein (CAP) superfamily in Arabidopsis
著者:Megumi Matsuzawa, Takumi Nakayama, Masa H. Sato, and Tomoko Hirano doi.org/10.1002/pld3.70003

下記に,本研究論文の内容についての詳細な説明があります。
*問い合わせ先
京都府立大学大学足球比分_足球即时比分-百度百科&命環境科学研究科
【取材】 事務局企画課 075-703-5212
【研究】 細胞動態学?分子共生学研究室 平野 朋子 075-703-5449

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