第69回 鴨叡会?生命化学科セミナーを開催します
第69回 鴨叡会?生命化学科セミナーを下記の通り、開催します。引き続き、この4月に生命化学科に着任されました先生方に研究内容をご紹介いただきます。
第69回 鴨叡会?生命化学科セミナー
日時: 2024年6月4日(火) 10時30分~
場所: 6号館 ホール1
演題: 「新規有機/無機材料を利用した分離化学のイノベーション」
演者: 久保 拓也 先生
内容: 高速液体クロマトグラフィー (HPLC) は,医薬品分析を中心とする様々な分野で利用されており,分離分析の中心的な手法としてめざましい発展を遂げてきた。一方,主要な分離モードでは分離が困難とされる物質が依然として存在し,さらなる分離駆動源として芳香環に起因する種々の ? 相互作用の有効性が期待されてきた。我々は,HPLCにおけるカラム固定相の設計と移動相組成の最適化を図ることで,微弱な ? 相互作用の定量的な理解と難分離溶質の効果的な分離に挑戦した。また,有機高分子特有の分子認識能に着眼し,いわゆる分子インプリント法を独自にアレンジすることで,低分子から生体高分子を対象とした様々な分離基材合成の方法論を開発した。さらに,工場レベルで合成されている汎用の材料に着目し,高速?高選択性?低コスト?低環境負荷を実現する新規分離剤である多孔性高分子(スポンジモノリス)の開発を着想した。結果,生体ナノ粒子である細胞外小胞(エクソソーム)やSARS-CoV-2等のウイルスの粒子表面の化学的性質に基づく選択的な分離?濃縮を実現した。本セミナーでは,上記に関連する最新の成果について紹介する。
多数の皆様のご来聴を歓迎いたします。
◆連絡先◆
~生命化学科~
高野和文
第69回 鴨叡会?生命化学科セミナー
日時: 2024年6月4日(火) 10時30分~
場所: 6号館 ホール1
演題: 「新規有機/無機材料を利用した分離化学のイノベーション」
演者: 久保 拓也 先生
内容: 高速液体クロマトグラフィー (HPLC) は,医薬品分析を中心とする様々な分野で利用されており,分離分析の中心的な手法としてめざましい発展を遂げてきた。一方,主要な分離モードでは分離が困難とされる物質が依然として存在し,さらなる分離駆動源として芳香環に起因する種々の ? 相互作用の有効性が期待されてきた。我々は,HPLCにおけるカラム固定相の設計と移動相組成の最適化を図ることで,微弱な ? 相互作用の定量的な理解と難分離溶質の効果的な分離に挑戦した。また,有機高分子特有の分子認識能に着眼し,いわゆる分子インプリント法を独自にアレンジすることで,低分子から生体高分子を対象とした様々な分離基材合成の方法論を開発した。さらに,工場レベルで合成されている汎用の材料に着目し,高速?高選択性?低コスト?低環境負荷を実現する新規分離剤である多孔性高分子(スポンジモノリス)の開発を着想した。結果,生体ナノ粒子である細胞外小胞(エクソソーム)やSARS-CoV-2等のウイルスの粒子表面の化学的性質に基づく選択的な分離?濃縮を実現した。本セミナーでは,上記に関連する最新の成果について紹介する。
多数の皆様のご来聴を歓迎いたします。
◆連絡先◆
~生命化学科~
高野和文